「衝撃激白 教諭間悪質いじめの裏側」『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)
須磨区の小学校で、教諭が教諭にいじめ、暴力を日常的に行っていたことが明らかになり、特に激辛カレーを無理矢理食べさせようとした動画が世間に公開されたため、一躍全国規模のニュースとなった「神戸市立小学校教諭間暴力事件」。
私は当時神戸市会文教こども委員会副委員長でしたので、この「ミヤネ屋」はじめ多くの番組に出演し、問題の構造、本質をご説明させていただきました。
教諭が教諭をいじめ、暴力をふるうということは、教諭間の格差、職員室内の「スクールカースト」が生じているということで、私は「ティーチャーカースト」という言葉を、この番組を始め、様々な機会で提唱させていただきました。
この「ティーチャーカースト」が生じる背景には、職員室・教員人事の閉鎖性がありますが、更に根源的な理由として「神戸方式」という神戸市独特の教員人事システムがあることを指摘。
神戸方式は教委が教諭人事を決める前に、各校の校長が構成する「校長会」が人事を決定し、教委はそれを追認するという制度で、全国でも神戸市だけが採用している独自制度です。
神戸方式は各学校の実情に即した柔軟な教諭人事が可能な反面、校長の権限が大きくなりすぎて、教諭の中に派閥が生まれたり、情実人事や校長による不祥事の隠蔽を助長する負の側面もあります。
今回の教諭間いじめ・暴力事件はまさにそのデメリットが前面に出た形となりました。
私からは宮根誠司さんに、(1)加害教諭の刑事告発、(2)「神戸方式」の廃止、(3)条例改正の3点をお約束し、その後の議会での取り組み等により、基本的には3点とも達成できました。
神戸市ならびに神戸市会としては、二度と同様の問題が再発しない教育環境にするため、不断の検討・努力が必要であることを、改めて認識しなければなりません。